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愛媛の風土に適した穀類を見つめ直そうというコンセプトのもと、天神米や赤米・黒米の古代米、もち麦など昔ながらの米・麦の二毛作にこだわった栽培に取り組んでいるジェイ・ウィングファーム。昨今のスローフードブームの影響もあってか、同社のもち麦、はだか麦は全国的にも高い評価を受けており、県内のみならず日本全国へと出荷されている。その生産現場で日々汗を流すのが山内昭治さんと岩浪壮太郎さん。二人とも麦の加工を担当している。
「僕はまだ入社したばかり。勉強することが多くて日々を振り返っているヒマはまだありませんが、最近、この仕事の面白さが少しずつわかってきたような気がします」とは山内さん。「自分が作った商品(麦)が全国に流通する。そして喜んでもらえる。そういう部分がようやくわかりはじめたように思えるんです」。 |
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また、岩浪さんは東京の大学の農学部に在籍しているときからインターンシップとして働き始め、卒業後、正社員として入社。「将来的にはさまざまな研究も行っていきたいと思っていますが、生産現場の経験をしておくのも絶対自分のプラスになると思いました。そこには机の上だけではわからない、体を通してわかってくる部分というのがある。そういう意味で充実感はありますね」。
気象などの影響を顕著に受けやすく、農業において決してリスクが少ないとはいえない穀物栽培。しかしそれを差し置いてもあまりあるやりがいを感じている二人。それはお客様の喜ぶ姿。そのため二人は日々技術を磨くことを忘れない。 |
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農業生産法人
有限会社 ジェイ・ウィングファーム
代表取締役
牧 秀宣氏 |
農業にふれるチャンスを多くの人に提供していきたい |
大量消費の時代が終わり、今、時代は本物を求めています。それは農業においても同じ。そこで私たちは以前から自然のままの穀物栽培を行ってきました。健康・安心・安全を考えた、消費者の立場に立った商品づくり、それが信頼につながっていくのだと思います。そういう意味で水田には無限の可能性が潜んでいます。農業の理解者を増やすために、山内くんや岩浪くんのような若い人、学生などを積極的に受け入れ、実際に体験してもらう場を提供していかなければならないでしょうね。 |
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