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丹原町は、西日本一の高さを誇る石鎚山を望む道前平野にある自然豊かな町。柿やアスパラなどの栽培や農業が盛んで、季節ごとにいろいろな味、風景を見せてくれる。そんな自然いっぱいの場所にあるカワタキ養豚事業部で働いているのが、一色高広さん、越智直幸さん、越智真人さん。ここで育てた豚が養豚場の上にある「バーベキューレストランももくり三年かき八年」や「手作りハム工房坊っちゃんハム工房」で使用されている。特別に配合された飼料とクリーンな環境を追求した施設で育てられた豚は、その味、品質から多くの人に人気だ。「養豚は朝早かったり、力仕事が多かったりと大変だけど、やりがいはありますよ」と直幸さん。「動物が相手なので気は遣います。特に豚は菌に弱い動物。僕たちがきちんと見てやっておかないとすぐ病気になってしまうんです。でもそんな手がかかるところがかわいいんですよ」と真人さんも話す。そんな2人の働きぶりを見守るのが先輩の一色さん。「ともすれば敬遠されがちな養豚の仕事ですが、2人ともよくやってくれます。その働きぶりは私たちも見習わなければならないことばかりです」と目を細める。 |
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そんな彼らの思いは、自分たちの努力が詰まった豚を多くの人の口に届けること。「ウチの豚は独自の配合をした飼料を与える事で、低コレステロールで甘くとろけるような上質肉を生産しています。それに豚肉特有の生臭さもないので誰の口にでも合う。僕たちの仕事はその味を守るためのものなんです。だから決して妥協は許されません」と真人さん。想像以上に困難・苦労がつきまとう養豚という仕事だが、彼らからは決してそのような素振りは見られない。むしろ彼らの姿を見ていると、苦労以上に“おいしいものを提供したい!”という気持ちが勝っているように思える。それくらい彼らにとって養豚という仕事は魅力的なのだろう。 |
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(有)カワタキ
ももくり三年かき八年
代表取締役
越智富義さん |
一つのことを達成する喜びをこの仕事から感じ取ってほしい |
土や木を扱うものと違い、養豚は少し特殊な農業といえます。動物が相手なので気を遣わなければならないことが多く、少しの手抜きが会社の大打撃に繋がりかねません。しかしそれ以上に豚を育て上げるという意味で達成感は大きいのではないでしょうか。一色くん、直幸くん、真人くんもきっとその魅力が分かっているからここまでやってくれているのでしょう。努力と忍耐、そして達成感。そこにこそ、この仕事のやりがいがあるのです。 |
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